白川村荻町
- 岐阜県白川村
- 歴史・文化 | 重要伝統的建造物群保存地区 | 山村集落
白川村荻町は、国内有数の豪雪地帯において、血縁や地域住民による共同体組織を基盤として維持されてきた、「合掌造り」と呼ばれる独特の大型木造民家が最も高密度に現存する山村生産集落の遺構です。
庄川の細流に沿って広がる平坦地には、茅葺きの主屋や板倉、漆喰塗りの土蔵が、周囲の田畑と一体となって配置されて…
白川村荻町は、国内有数の豪雪地帯において、血縁や地域住民による共同体組織を基盤として維持されてきた、「合掌造り」と呼ばれる独特の大型木造民家が最も高密度に現存する山村生産集落の遺構です。
庄川の細流に沿って広がる平坦地には、茅葺きの主屋や板倉、漆喰塗りの土蔵が、周囲の田畑と一体となって配置されています。建物の外観を決定づけるのは、正三角形に近い約60度の急勾配を持つ、巨大な切妻造りの茅葺き屋根構造。これは、冬期の大量の積雪を自然に滑り落とさせ、屋根の重みによる家屋の倒壊を防ぐための機能美です。すべての合掌造り家屋は、谷を吹き抜ける激しい風の抵抗を最小限に抑え、屋根の茅に均等に陽光を当てて乾燥させるため、建物の妻側を南北に、平側を東西に向ける均一な方位で整然と並んでいます。
民家の周囲や田畑の間には、庄川の水源や山肌からの湧水を効率的に各戸へ導く、素朴な自然石で組まれた用水路が網の目のように結合して平行に走っています。使い込まれた木柱の黒い木肌と広大な茅の質感、そして水量豊かな水路の境界線が、周囲の山並みを背景に、均一な高さを保ちながら連続する極めて合理的な生産空間を形成しています。
基本情報
| 住所 | 〒501-5627岐阜県大野郡白川村荻町 |
|---|---|
| アクセス | ・JR金沢駅 ⇒高速バス(約80分、要予約) ⇒ 白川郷バスターミナル ⇒ 徒歩(約6分) ・北陸自動車道白川郷IC ⇒ 車(約5分) |
| 公式サイト | https://www.vill.shirakawa.lg.jp/1311.htm |
