平戸市大島村神浦
- 長崎県平戸市
- 歴史・文化 | 重要伝統的建造物群保存地区 | 港町
平戸市大島村神浦は、丸く湾入した入江を囲む斜面地に、船主や網元、職人、商人たちの町家が密集して形成された、離島の港町としての構造をそのままに留める歴史地区です。
かつてのメインストリートである「中通り」に身を置くと、傾斜地を切り拓いた狭小な敷地割のなかに、木造町家が隙間なく建ち並ぶ密度の高い景観…
平戸市大島村神浦は、丸く湾入した入江を囲む斜面地に、船主や網元、職人、商人たちの町家が密集して形成された、離島の港町としての構造をそのままに留める歴史地区です。
かつてのメインストリートである「中通り」に身を置くと、傾斜地を切り拓いた狭小な敷地割のなかに、木造町家が隙間なく建ち並ぶ密度の高い景観が広がります。街並みを構成するのは、主に明治期から大正期にかけて建てられた伝統建築であり、厳しい潮風から構造を守るために外壁を杉の厚板で覆った「船板壁」や、隣家との境界に設けられた防火壁の役割を持つ「うだつ」が特徴的な外観を形作っています。
中通りから海岸へと直角に下る幾筋もの狭い坂道や路地には、周辺の山林から切り出された自然石による強固な石垣や、段差を補正する平らな石段が築かれています。通りに面した民家の足元には、斜面からの雨水を効率的に海へと排出するために組まれた、素朴な石組の水路が直線的に掘り込まれています。港の岸壁に目を移せば、かつて多くの捕鯨船や回船が係留された突堤の石組みが残り、外洋の激しい潮流を受け流す入江の穏やかな海水が、古い木造の舟べりや岸壁の強固な基礎の根元を絶え間なく洗い続けています。
基本情報
| 住所 | 〒859-5801長崎県平戸市大島村神浦 |
|---|---|
| アクセス | JR佐世保駅 ⇒ 西肥バス平戸桟橋行(約93分) ⇒ 平戸桟橋下車 ⇒ 市営フェリー(約40分) ⇒ 神浦港下船 ⇒ 徒歩(約5分) |
| 公式サイト | https://www.pref.nagasaki.jp/bunkadb/index.php/view/321 |
