薩摩川内市入来麓
- 鹿児島県薩摩川内市
- 歴史・文化 | 重要伝統的建造物群保存地区 | 武家町
鹿児島県北西部の穏やかな山あいに位置する薩摩川内市入来麓は、中世の山城「清色城」の麓に築かれ、江戸時代には薩摩藩独自の地方支配体制である「外城制度」の拠点として栄えた武家集落(麓)です。鎌倉時代からこの地を治めた入来院氏の歴史を背景に、中世の城下町の骨格をそのまま江戸時代の武家集落へと昇華させた、…
鹿児島県北西部の穏やかな山あいに位置する薩摩川内市入来麓は、中世の山城「清色城」の麓に築かれ、江戸時代には薩摩藩独自の地方支配体制である「外城制度」の拠点として栄えた武家集落(麓)です。鎌倉時代からこの地を治めた入来院氏の歴史を背景に、中世の城下町の骨格をそのまま江戸時代の武家集落へと昇華させた、全国的にも極めて貴重な構造を今に伝えています。
街並み特有の景観を作り出しているのが、近くを流れる樋脇川の丸石を職人技で積み上げた、見事な「玉石垣」です。格子状に整然と組まれた風格ある生垣と玉石垣がどこまでも続き、その合間から武家屋敷の立派な茅葺き門(御仮屋門)が顔を覗かせる佇まいは、かつて薩摩の武士たちが重んじた高い規律と、質実剛健な美意識を無言で語りかけてきます。なかでも「旧増田家住宅」は、当時の士族の暮らしぶりを今に伝える貴重な遺構であり、端正な主屋や庭園を眺めていると、時を忘れて歴史の奥深さに引き込まれます。
集落をのんびりと散策した後は、すぐ近くに位置する「入来温泉」へ足を延ばすのがおすすめです。約700年の歴史を持つ名湯であり、効能豊かな湯が旅の疲れをじんわりと解きほぐしてくれます。
基本情報
| 住所 | 〒895-1402鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名 |
|---|---|
| アクセス | JR川内駅 ⇒ 車(約25分) |
| 公式サイト | https://www.city.satsumasendai.lg.jp/soshiki/1029/1/1/1583.html |
