熊野大社
- 島根県松江市
- 歴史・文化 | 神社 | 大社
島根県松江市八雲町に鎮座する熊野大社は、出雲大社と並んで出雲国一之宮としての高い格式を誇り、古くより「日本初之宮」と称されてきました。御祭神の加夫呂伎熊野大神櫛御気野命(かぶろぎくまのおおかみくしみけぬのみこと)は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の別名とされ、特に「火の起源」を司る神として絶大な尊崇…
島根県松江市八雲町に鎮座する熊野大社は、出雲大社と並んで出雲国一之宮としての高い格式を誇り、古くより「日本初之宮」と称されてきました。御祭神の加夫呂伎熊野大神櫛御気野命(かぶろぎくまのおおかみくしみけぬのみこと)は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の別名とされ、特に「火の起源」を司る神として絶大な尊崇を集めています。
最大の特徴は、人類にとって最も根源的な力である「火」を神聖化する祭祀の形態にあります。境内には、檜皮葺きで四方を壁で囲わない独特な「鑽火殿(さんかでん)」があり、そこには火を起こす道具である「燧臼(ひきうす)」と「燧杵(ひききね)」が納められています。毎年十月には、出雲大社の宮司(出雲国造)が参向する「鑽火祭(さんかさい)」が行われます。これは、出雲大社の最も重要な神事で使う新しい火を、熊野大社の神前で伝統的な手法により切り出す儀式です。この際、亀太夫という職が火の道具を検分し、出雲大社側へ無理難題を言う「亀太夫神事」というユーモラスかつ厳格な伝統が残っており、出雲の神職組織における熊野大社の特別な立場を物語っています。
建築面では、大社造の本殿が深い山々に囲まれた静謐な空間に溶け込み、出雲大社とはまた異なる、素朴で峻烈な古代の情景を保っています。火を尊び、清濁併せ呑むような力強い信仰の形が、山あいの神域に凛とした空気をもたらしています。
基本情報
| 開催時間 | 【参拝】 6:00~19:00 【授与所】 8:30 ~ 16:30 |
|---|---|
| 開催日 | なし |
| 住所 | 〒690-2104島根県松江市八雲町熊野2451 |
| アクセス | JR 松江駅から一畑バス「大庭・八雲」行きで「八雲ターミナル」下車。AIデマンドバスに乗り換え、熊野大社前より徒歩5分 |
| 公式サイト | http://www.kumanotaisha.or.jp/top.htm |
