横浜牛鍋

  • 神奈川県横浜市
  • グルメ | 鍋・おでん
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浅い鉄鍋の底にザク切りのネギを敷き詰め、その上を覆い尽くすように厚切りの牛肉を並べて、特製の味噌ダレでグツグツと煮上げる「横浜牛鍋」は、横浜の老舗で今も変わらぬ熱気とともに愛されている名物料理です。 この鍋が今なお人々を惹きつけてやまない魅力は、お肉を焼くのではなく、最初から濃厚な味噌ダレで贅沢…

浅い鉄鍋の底にザク切りのネギを敷き詰め、その上を覆い尽くすように厚切りの牛肉を並べて、特製の味噌ダレでグツグツと煮上げる「横浜牛鍋」は、横浜の老舗で今も変わらぬ熱気とともに愛されている名物料理です。

この鍋が今なお人々を惹きつけてやまない魅力は、お肉を焼くのではなく、最初から濃厚な味噌ダレで贅沢に煮込むことで引き出される、牛脂の圧倒的なコクと、どこまでも柔らかい肉質にあります。醤油ではなく、江戸甘味噌などをブレンドした独自のタレを使うことで、牛肉が持つ力強い赤身の旨味と脂の甘みが、味噌のまろやかな深みと完璧に溶け合います。

目の前の鉄鍋でタレがパチパチと弾け、お肉に火が通っていくと、焦げた味噌の香ばしい匂いと出汁の芳醇な香りが湯気となって一気に立ち上り、食欲を激しく刺激します。熱々の一切れを箸で持ち上げ、たっぷりの溶き卵に潜らせて口へ運べば、味噌を芯まで纏ったお肉が、お口の中でとろけるように優しく解けていく質感に驚かされます。噛み締めるたびに、タレの濃厚な甘辛さとジューシーな肉汁が一体となって溢れ出し、まろやかな卵がそのすべてを品よく包み込みます。

発祥

1859年に横浜港が開港し、西洋文化や肉食文化が流入しました。横浜港付近の居留地に住む外国人たちが食べていた牛肉料理をヒントに、1862年に横浜の居酒屋「伊勢熊」の主人が牛鍋屋を開業し提供を始めたのが起源とされています。