栃もち
- 石川県白山市白峰
- グルメ | デザート・菓子・餅
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山深き白山麓の集落を中心に、厳しい冬を乗り越えるための貴重な保存食として古くから受け継がれてきた伝統的なお餅が「栃もち」です。山の恵みであるトチノキの実を贅沢に練り込んだこのお餅は、独特の美しい薄茶色と、どこか素朴で懐かしい山の香りが息づく、石川県の山里の文化を象徴する銘菓です。
トチの実はその…
山深き白山麓の集落を中心に、厳しい冬を乗り越えるための貴重な保存食として古くから受け継がれてきた伝統的なお餅が「栃もち」です。山の恵みであるトチノキの実を贅沢に練り込んだこのお餅は、独特の美しい薄茶色と、どこか素朴で懐かしい山の香りが息づく、石川県の山里の文化を象徴する銘菓です。
トチの実はそのままでは強い苦味と渋みがあるため、外皮を剥き、流水に何日も晒したあと、木灰を使って丁寧に灰汁(あく)を抜くという、熟練の技と気の遠くなるような時間が必要とされます。こうして完全に苦味を去り、独特の香ばしさを引き出したトチの実を、蒸し上げた地元の粘り強いもち米と一緒に力強く搗き込むことで、独特の粘りとコシを持つ、風味豊かなお餅が仕上がります。
目の前に運ばれてくると、香ばしいナッツ類にも似たトチの実特有の力強い香りが、お餅の優しい湯気とともにふわりと広がります。ちぎって一口お口へ運べば、もちもちとした弾力とともに、きめ細やかで滑らかな舌触りが楽しめます。噛み締めるたびに、もち米本来の自然な甘みと、トチの実が持つ独特のほろ苦いコクがまろやかに溶け合います。
