飛鳥鍋

  • 奈良県飛鳥地方
  • グルメ | 鍋・おでん
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広大な盆地を囲む大和の山々に抱かれ、かつて日本の中心として栄えた飛鳥地方において、飛鳥時代に唐から訪れた僧侶がもたらした牛乳を使い、鶏肉や地元の野菜を煮込んで食したことから誕生したと伝わる、奈良を代表する個性豊かな伝統鍋料理が「飛鳥鍋」です。 料理は、鶏ガラやカツオ、昆布から丁寧に引いた和風のお…

広大な盆地を囲む大和の山々に抱かれ、かつて日本の中心として栄えた飛鳥地方において、飛鳥時代に唐から訪れた僧侶がもたらした牛乳を使い、鶏肉や地元の野菜を煮込んで食したことから誕生したと伝わる、奈良を代表する個性豊かな伝統鍋料理が「飛鳥鍋」です。

料理は、鶏ガラやカツオ、昆布から丁寧に引いた和風のお出汁をベースに、牛乳をたっぷりと加えて仕立てた白いスープが特徴です。具材には、大和の豊かな自然が育んだ地鶏や、肉厚なシイタケ、白菜、大根、京豆腐などを合わせ、スープを優しく含ませるようにしてじっくりと火を通します。和風出汁の塩気と牛乳のまろやかなコクが絶妙に融合し、洋風のシチューとは異なる、実にあっさりとした和の風味が完成します。

中央に据えられた土鍋の蓋が開けられると、牛乳の優しくまろやかな香りと、お出汁の芳醇な薫りが温かな湯気とともに一気に広がります。お椀に取り分けた熱々の具材を口へと運ぶと、スープをたっぷりと吸ったお野菜のしんなりとした柔らかさのあと、地鶏の引き締まった心地よい歯ごたえが伝わります。口の中に広がるのは、お出汁のじんわりとした旨味と、牛乳がもたらすほのかな甘みです。

発祥

飛鳥時代、中国からやってきた僧侶が、寒さを凌ぐためにヤギの乳で料理を作ったのが始まりとされています。昭和中期になり、現代風にアレンジされたことで、奈良を代表する冬の名物として広く知られるようになりました。