せち焼き
- 和歌山県御坊市
- グルメ | パン・粉もの | 粉もの
特製の濃厚ソースをまとった焼きそばに溶き卵を絡め、鉄板の上で丸く焼き上げる御坊市の名物鉄板料理が「せち焼き」です。
料理は、熱い鉄板の上でキャベツや豚肉、イカといった具材をジューシーに焼き、そこへ太めの麺を投入して、甘辛いソースで一気に炒め合わせることから始まります。最大の特徴は、一般的なお好み…
特製の濃厚ソースをまとった焼きそばに溶き卵を絡め、鉄板の上で丸く焼き上げる御坊市の名物鉄板料理が「せち焼き」です。
料理は、熱い鉄板の上でキャベツや豚肉、イカといった具材をジューシーに焼き、そこへ太めの麺を投入して、甘辛いソースで一気に炒め合わせることから始まります。最大の特徴は、一般的なお好み焼きのような小麦粉の生地を一切使わない点にあります。炒め終えた焼きそばの中央に窪みを作り、そこへ複数の溶き卵を豪快に流し込んで、コテを使って麺と具材にめちゃめちゃに絡め合わせます。卵が半熟の絶妙なタイミングで素早く丸く成形し、ひっくり返して表面を香ばしく仕上げます。
大きなコテで鉄板からお皿へと移されると、焦げたソースの匂いと、卵が焼ける香ばしい薫りが周囲に一気に広がります。コテでざっくりと切り分けた塊を口に含むと、ソースが染み込んだ麺のモチモチとした弾力と同時に、半熟卵のトロッとした滑らかな質感が一液となって滑り込んできます。肉のジューシーな脂とキャベツの水分がソースの酸味をまろやかに包み込み、表面に振りかけられた鰹節や青のりの磯の風味が、鼻に抜ける香りをいっそう鮮やかに引き立てます。
発祥
1960年頃にお好み焼き店「やました」(当時は駄菓子屋兼お好み焼き店)の初代店主の発案から始まりました。店主が焼きそばの上に生卵を落とし、鉄板の上で卵が焦げないように激しくかき混ぜて固めたところ、ソースと卵が一体となった絶妙な味わいの新メニューが誕生しました。
