明石焼
- 兵庫県明石市
- グルメ | パン・粉もの | 粉もの
たっぷりの卵を使った緩い生地を特製の銅製鍋で丸く焼き上げ、温かいお出汁に潜らせて味わう兵庫県明石市発祥の伝統的な郷土料理が「明石焼」です。地元では「玉子焼」の名で古くから親しまれています。
出汁文化が根付く播磨地方の知恵と、江戸時代から続く明石玉(人工宝石)の製造過程で余る卵白の活用法から生まれ…
たっぷりの卵を使った緩い生地を特製の銅製鍋で丸く焼き上げ、温かいお出汁に潜らせて味わう兵庫県明石市発祥の伝統的な郷土料理が「明石焼」です。地元では「玉子焼」の名で古くから親しまれています。
出汁文化が根付く播磨地方の知恵と、江戸時代から続く明石玉(人工宝石)の製造過程で余る卵白の活用法から生まれた歴史を持っています。美味しさの核となる生地には、小麦粉だけでなく「じん粉(浮粉)」と呼ばれる小麦デンプンを合わせることで、加熱しても固くなりすぎない独特の柔らかさを実現しています。銅板の窪みへ贅沢に卵を効かせた生地を流し込み、主役である明石海峡の激流で育ったコリコリとしたタコを投入し、職人が箸を素早く操って、外側は黄色く美しく、内側はトロトロの丸い形に仕上げます。
斜めに傾いた赤い木のまな板に整然と並べられ、上品な昆布出汁の入った器とともに運ばれてくると、焼き立ての卵の香ばしい匂いと、お出汁の優しい薫りが温かな湯気とともに広がります。お箸で崩れないようにそっと持ち上げてお出汁に浸し、口へと運ぶと、薄い表面が優しく破れた瞬間、中から熱々のクリーミーな生地が出汁と溶け合いながら滑らかに溢れ出してきます。
発祥
江戸時代末期、明石では明石玉と呼ばれる人工さんごの製造が盛んで大量の卵白が使われていました。余ってしまう卵黄を無駄にしないため、地元の庶民が小麦粉と混ぜて焼いて食べたのが、明石焼の始まりと言われています。
