宍道湖七珍料理

  • 島根県松江市、出雲市
  • グルメ | 魚介
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水の都と呼ばれる松江の街の目の前に広がる宍道湖は、淡水と海水が絶妙に入り混じる汽水湖です。この豊かな水環境が育む代表的な7つの味覚を、松江藩の十四代藩主・松平定安が選定したお触れ書きになぞらえてまとめたのが「宍道湖七珍料理」です。 季節ごとに主役が移り変わるこの料理群は、汽水湖ならではの魚介の多…

水の都と呼ばれる松江の街の目の前に広がる宍道湖は、淡水と海水が絶妙に入り混じる汽水湖です。この豊かな水環境が育む代表的な7つの味覚を、松江藩の十四代藩主・松平定安が選定したお触れ書きになぞらえてまとめたのが「宍道湖七珍料理」です。

季節ごとに主役が移り変わるこの料理群は、汽水湖ならではの魚介の多様性を一度に味わえる贅沢さがあります。早春の湖面に浮かぶ網で獲れるシラウオは、卵とじやポン酢和えにすることで、その透明感のある繊細な甘みが引き立ちます。冬の寒さの中で身が締まるスズキは、奉書紙という和紙に包んで蒸し焼きにする「奉書焼」に仕立てられ、蒸気で閉じ込められた上品な旨味が開きます。さらに、濃厚な味噌で煮込むコイの糸造りや、じっくりとタレで焼き上げる天然のウナギなど、川魚とも海魚とも異なる独自のコクを持った魚が並びます。

お膳に並んだ料理を一口ずつ運ぶと、それぞれの素材が持つ異なる食感と香りが交互に楽しめます。白魚のサクサクとした歯ごたえを感じた後に、シジミの濃厚なお出汁をすする。さらに、マハゼの天ぷらのふっくらとした身を味わうといった、淡水と海水の恵みが織りなす味のグラデーションが口の中で完成します。