瓦そば

  • 山口県下関市
  • グルメ | 麺類 | そば
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下関市の奥座敷と呼ばれる川棚温泉の老舗旅館や、緑豊かな街道沿いの専門店などで、驚きのビジュアルと香ばしい風味で人々を魅了しているのが「瓦そば」です。 料理の主役は、上品な宇治抹茶を練り込んだ美しい緑色の「茶そば」です。熱々に熱せられた瓦の上にこの麺をのせ、その上を覆うように、ふんわりとした錦糸卵…

下関市の奥座敷と呼ばれる川棚温泉の老舗旅館や、緑豊かな街道沿いの専門店などで、驚きのビジュアルと香ばしい風味で人々を魅了しているのが「瓦そば」です。

料理の主役は、上品な宇治抹茶を練り込んだ美しい緑色の「茶そば」です。熱々に熱せられた瓦の上にこの麺をのせ、その上を覆うように、ふんわりとした錦糸卵、甘辛く煮付けたジューシーな牛肉、みずみずしい細ネギ、そして海苔を贅沢にトッピングします。さらに、全体の味を引き締めるアクセントとして、スライスしたレモンの上に、真っ赤なもみじおろしが美しく添えられます。

お箸で瓦に触れている部分の麺と具材を一緒にたぐり、温かい特製のめんつゆにつけて口へ運ぶと、幾層もの旨味が重なり合います。ひと口目は、カツオや昆布の出汁が効いた少し甘口のつゆが、牛肉の旨味や卵の優しさを包み込みます。瓦に接した麺の底の部分は、時間が経つにつれて「パリパリ」としたまるでお煎餅のようなクリスピーな食感へと変化し、噛み締めるほどに抹茶の爽やかな香りが鼻へと抜けていきます。後半にレモンともみじおろしをつゆに溶かせば、柑橘の酸味とピリッとした辛みが加わり、後味を驚くほどすっきりと変化させてくれます。

発祥

1877年の西南戦争で熊本城を囲んだ薩摩軍の兵士たちが、長い野戦の合間に、焼けた屋根瓦を使って野草や肉を焼いて食べたという逸話があり、1961年に川棚温泉の旅館「たかせ」の創業者が、このエピソードをヒントに瓦を器にする現在のスタイルを考案しました。