あんもち雑煮
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高松市をはじめとする讃岐地方の家庭や、伝統的な佇まいを残す甘味処などで、正月の始まりを告げる唯一無二の味として愛され続けているのが「あんもち雑煮」です。白味噌仕立てのお汁の中に、甘いあんこの入った丸餅を入れるという、全国的にも極めて珍しい独自の食文化です。
個性は、お正月を祝う特別な具材の組み合…
高松市をはじめとする讃岐地方の家庭や、伝統的な佇まいを残す甘味処などで、正月の始まりを告げる唯一無二の味として愛され続けているのが「あんもち雑煮」です。白味噌仕立てのお汁の中に、甘いあんこの入った丸餅を入れるという、全国的にも極めて珍しい独自の食文化です。
個性は、お正月を祝う特別な具材の組み合わせと、讃岐の歴史にあります。ベースとなるのは、瀬戸内の気候が育んだコク深い大粒のいりこ(煮干し)から実直に引いたお出汁です。そこに、香川特産のまろやかで甘みのある白味噌をたっぷりと溶かし込みます。具材には、円満を願う丸い大根や人参を合わせ、主役として、小豆の粒あんを包み込んだ柔らかな丸餅を贅沢に投入して煮上げます。
お箸でお餅を優しく持ち上げ、お汁と一緒に口へ運ぶと、驚きに満ちた味わいが広がります。とろりとしたお餅の質感の中から、あんこの濃厚な甘みがジュワッと溢れ出し、白味噌のキリッとした塩気や酸味と完璧に調和します。いりこ出汁の旨味があんこの上品なコクを引き立て、この「甘み」と「旨み」の絶妙な対比が一度食べると虜になる力強い魅力を放ちます。
発祥
1800年頃、砂糖は庶民が口にすることはできない高価な贅沢品でした。正月くらいは贅沢に使いたいという願いから、あんこを餅で包み、雑煮の中に入れて隠して食べたのが始まりとされています。
