室蘭やきとり
- 北海道室蘭市
- グルメ | 肉
「やきとり」という名前を掲げながらも、串に刺さっているのは鶏肉ではなく、ジューシーな豚肉。ものづくりの街として発展した鉄の街・室蘭で昭和初期に誕生し、いまや市民の生活に深く根付いている独特のご当地グルメが「室蘭やきとり」です。
この一串の最大のアイデンティティは、「豚肩ロース肉」「玉ねぎ」「甘辛…
「やきとり」という名前を掲げながらも、串に刺さっているのは鶏肉ではなく、ジューシーな豚肉。ものづくりの街として発展した鉄の街・室蘭で昭和初期に誕生し、いまや市民の生活に深く根付いている独特のご当地グルメが「室蘭やきとり」です。
この一串の最大のアイデンティティは、「豚肩ロース肉」「玉ねぎ」「甘辛いタレ」「洋からし」という、完璧に計算された4つの要素の組み合わせにあります。主役となる豚肉は、程よく脂が乗り、噛むほどに旨味が溢れる絶妙な厚さの肩ロース。そして、一般的なネギマとは異なり、お肉の間には長ネギではなく「玉ねぎ」が挟まれます。じっくり炭火で煽られた玉ねぎは、トロリと柔らかく、濃厚な甘みを引き出します。
仕上げには、各店が何十年も注ぎ足し守り続けてきた、醤油と砂糖ベースの濃厚で深みのある甘辛ダレをたっぷりと。これをお皿のフチに添えられた黄色い「洋からし(練りからし)」にちょんとつけて頬張るのが、室蘭伝統のスタイルです。
タレの香ばしさと脂の甘み、そこへ洋からしのピリッとしたシャープな刺激が加わることで、お肉の旨味が何倍にも引き立ち、冷えたビールやハイボールを猛烈に誘います。
発祥
1937年頃に鉄のまちとして栄えた室蘭の輪西地区で、「鳥よし」が店を開店し、始まったと言われています。当時は、鶏肉に限らず、豚モツや野鳥なども含め、串に刺して焼く食肉全般を大まかに「やきとり」と呼んでいたため、豚肉であっても「やきとり」と呼ばれるようになったと言われています。
