いぶりがっこ
- 秋田県横手市、湯沢市
- グルメ | 煮物・汁物
秋田の厳しい冬を乗り切るための先人の知恵と、雪国ならではの生活の工夫から生まれた伝統的な燻製たくあん、「秋田のいぶりがっこ」。。囲炉裏の煙で大根を燻すという独特の製法が紡ぐ奥深い味わいは、今や日本全国、さらには海外の食通をも虜にする秋田の至宝です。
この食材の真骨頂は、大根を一本ずつ縄で編み、囲…
秋田の厳しい冬を乗り切るための先人の知恵と、雪国ならではの生活の工夫から生まれた伝統的な燻製たくあん、「秋田のいぶりがっこ」。。囲炉裏の煙で大根を燻すという独特の製法が紡ぐ奥深い味わいは、今や日本全国、さらには海外の食通をも虜にする秋田の至宝です。
この食材の真骨頂は、大根を一本ずつ縄で編み、囲炉裏の天井に吊るして楢(ナラ)や桜の薪でじっくりと燻り上げる「壮大な手仕事」にあります。降雪のため天日干しができない北国の環境が生んだこの工程により、大根の水分が抜けて旨味が極限まで凝縮されます。その後、米ぬかや塩、ザラメなどを用いた特製の床に数ヶ月間漬け込まれ、熟成の時を迎えます。
お箸で薄く切った一切れをお口に運べば、パリパリ、ポリポリとした驚くほど力強く心地よい歯ごたえが響き渡ります。それと同時に、鼻腔をふわりと抜ける芳醇で香ばしい燻煙の薫りと、噛み締めるたびに溢れ出す大根本来の素朴な甘み、そして米ぬかの深いコクが完璧な調和を魅せ、重層的な美味しさが広がります。
発祥
起源は室町時代まで遡るとも言われています。秋田の内陸南部ではたくあんを作るために、大根を干そうとしても、厳しい寒さでうまく乾燥させることができず、家の中にある囲炉裏を利用しました。乾燥と同時に、立ち上る煙によって自然といぶされ、独特の香りがついたものを、米ぬかで漬け込み、保存食として誕生しました。
