米沢牛
- 山形県置賜地方
- グルメ | 肉
吾妻連峰などの高い山々に囲まれた置賜地方の特有の寒暖差の中で、長期にわたり一頭一頭丁寧に肥育される黒毛和牛が「山形の米沢牛」。国が定める厳しい格付け基準を満たした未経産の雌牛のみがその名を冠することを許されており、非常にきめ細かな肉質と、融点が低く驚くほど滑らかな脂質において、全国の牛肉通から揺る…
吾妻連峰などの高い山々に囲まれた置賜地方の特有の寒暖差の中で、長期にわたり一頭一頭丁寧に肥育される黒毛和牛が「山形の米沢牛」。国が定める厳しい格付け基準を満たした未経産の雌牛のみがその名を冠することを許されており、非常にきめ細かな肉質と、融点が低く驚くほど滑らかな脂質において、全国の牛肉通から揺るぎない評価を得ています。
特徴は、赤身の繊維の奥深くまで網の目のように細かく、均一に入り込んでいる極上の霜降りにあります。良質な大豆や麦を含む飼料と清らかな雪解け水で育つため、この脂は人間の体温ほどの驚くほど低い温度で溶け始める性質を持っています。そのため、薄切りにした肉片を熱い割り下にさっと潜らせるすき焼きでは、加熱によって和牛特有の甘く芳醇な香りが一気に周囲へ立ち上ります。
お箸で持ち上げたお肉を口へ運べば、ほとんど力を入れて噛む必要がないほど、肉繊維と脂が舌の上で滑らかに解けていきます。厚切りにしたステーキとして表面を香ばしく焼き上げた場合でも、ナイフが抵抗なく通るほどの柔らかさがあり、中心部からは赤身が持つお肉本来の力強い旨味と、溶け出した脂のピュアな甘みが溢れ出て混ざり合います。噛むほどに上質なコクが口いっぱいに広がり、確かな食べ応えと肉の贅沢な旨味が綺麗に調和します。
発祥
日本では四つ足の動物を食べる習慣がまだ一般的ではなかった時代、貿易商であり英語教師であったイギリス人のチャールズ・ヘンリー・ダラス氏が米沢で育てられていた牛を調理して食べたのが食用の米沢牛の始まりです。1875年に横浜で仲間の外国人に米沢牛を振る舞ったところ、肉の美味しさが大評判となりブランド化されました。
