玉こんにゃく

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山形県の観光地や駅の売店、お祭りの屋台を訪れると、必ずと言っていいほど大鍋から醤油の芳醇な香りが漂ってくる郷土の味、「山形の玉こんにゃく」。「玉こん」の愛称で広く県民に親しまれており、現地では割り箸に3つから4つの丸いこんにゃくが串刺しにされたスタイルで提供されています。 特徴は、大きな鍋の中で…

山形県の観光地や駅の売店、お祭りの屋台を訪れると、必ずと言っていいほど大鍋から醤油の芳醇な香りが漂ってくる郷土の味、「山形の玉こんにゃく」。「玉こん」の愛称で広く県民に親しまれており、現地では割り箸に3つから4つの丸いこんにゃくが串刺しにされたスタイルで提供されています。

特徴は、大きな鍋の中で、水を一切使わずに醤油と出汁だけでじっくりと煮込む「から煎り」という独特の製法にあります。気泡を多く含ませて作られた特製の丸いこんにゃくは味が染み込みやすく、時間をかけて転がしながら煮詰めることで、外側は美しい琥珀色に染まり、中までしっかりと旨味が浸透します。

注文すると、お鍋から引き揚げられたばかりの熱々に、仕上げとしてハケで和辛子をピリッと塗って手渡されます。勢いよく口に運べば、醤油の香ばしさと共に出汁の深いコクがじわりと広がり、玉こんにゃくならではのプリプリとした力強い弾力と、歯切れの良い小気味いい食感を存分に堪能できます。

鼻に抜ける辛子の刺激と、噛むたびに溢れる素朴な醤油の味わいが絶妙に調和し、湯気が立ち上る熱々の一玉をハフハフと頬張る時間は、山形の日常の旅情を優しく引き立ててくれます。

発祥

1887年に創業したこんにゃく店「ヤマコン食品」の創業者がみたらし団子のように醤油で煮込み、串に刺して提供することを考案し、初市やお祭りで売り出したところ大変な人気を博して定着しました。