馬刺し
- 福島県会津若松市、会津坂下町
- グルメ | 肉
会津地方の居酒屋や精肉店の暖簾をくぐると、鮮烈な赤色でテーブルを彩る珠玉の美味に出会えます。それが、全国屈指の生産量を誇る会津の名物「福島の馬刺し」。
器に美しく並んだ姿を覗くと、一般的な馬刺しに見られる白い霜降りとは異なり、透き通るような深紅の「赤身」であることに驚かされます。お箸で一切れ持ち…
会津地方の居酒屋や精肉店の暖簾をくぐると、鮮烈な赤色でテーブルを彩る珠玉の美味に出会えます。それが、全国屈指の生産量を誇る会津の名物「福島の馬刺し」。
器に美しく並んだ姿を覗くと、一般的な馬刺しに見られる白い霜降りとは異なり、透き通るような深紅の「赤身」であることに驚かされます。お箸で一切れ持ち上げ、会津流の最大の主役である「辛味噌」を醤油に溶いて口へ滑り込ませれば、お口の中でねっとりと絡みつくような、驚くほど柔らかく滑らかな質感に包まれます。
赤身肉ならではの、まったく臭みのない純粋な肉のコクと上品な甘みが広がり、そこにニンニクや唐辛子がピリッと効いた辛味噌の鮮烈な刺激が加わることで、馬肉の持つ旨味が何倍にも引き立てられます。
この濃厚でありながらも軽やかな後味は、お腹に優しく、何枚でもお箸が進んでしまう不思議な魅力があります。すっきりとした辛口の会津の地酒との相性も抜群であり、盆地の豊かな歴史と風土が育んだ力強い食文化を、旅の夜に五感でじっくりと堪能できる至高のローカルグルメです。
発祥
幕末の戊辰戦争(1868年)の頃、戦争で負傷した兵士に、滋養強壮のため馬や牛の肉を食べさせたことが、会津地方に馬肉食が広まるきっかけになったと言われています。生食の馬刺しと辛味噌ダレの文化が広まったのは、プロレスブームの国民的ヒーローだった力道山が会津若松市内の精肉店の馬肉に持参した特製のタレを付けて、その場で生食したことがきっかけとされています。
