金地院庭園

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京都市左京区の南禅寺塔頭のひとつ、金地院にある庭園は、江戸幕府の幕政に関与し「黒衣の宰相」と呼ばれた僧・以心崇伝(いしんすうでん)の命により、名作庭家・小堀遠州が手掛けた傑作です。通称「鶴亀の庭」として知られ、江戸時代初期の枯山水庭園のなかでも、当時の面影を極めて良好に残していることで高く評価され…

京都市左京区の南禅寺塔頭のひとつ、金地院にある庭園は、江戸幕府の幕政に関与し「黒衣の宰相」と呼ばれた僧・以心崇伝(いしんすうでん)の命により、名作庭家・小堀遠州が手掛けた傑作です。通称「鶴亀の庭」として知られ、江戸時代初期の枯山水庭園のなかでも、当時の面影を極めて良好に残していることで高く評価されています。

広大な白砂の広場を大海原に見立てたその空間は、向かって右に「鶴」、左に「亀」を象った力強い石組みが配されています。特に、力強くそびえ立つ鶴島と、甲羅の質感を表現した亀島の意匠は、長寿と繁栄を願う祝儀の庭としての格調高さを象徴しています。それらを結ぶように中央に置かれた大きな「礼拝石」は、将軍を迎えるために設えられたといわれ、武家の威厳を感じさせる直線的で端正な美しさが漂います。

また、この庭園の大きな魅力は、東山の風景を景観の一部として取り入れた「借景」の巧みさです。白砂の平面的な美しさと、背景に広がる深い緑の山々が一体となり、都会の喧騒から隔絶された圧倒的な開放感を演出しています。近年では、四季折々の表情に加え、国の重要文化財である茶室「八窓席」や本堂の襖絵など、庭園と建築が織りなす総合的な芸術空間をじっくりと堪能する大人の旅も人気です。

洗練された石組みの造形美を眺め、静寂の中に身を置く。金地院庭園で、小堀遠州が描いた理想郷と、武家文化の粋が息づく穏やかな時間を過ごしてみませんか。

基本情報

種別 枯山水
特別名勝 yes
営業時間 【3~11月】8:30~17:00 【12~2月】8:30~16:30
定休日 なし
住所 〒606-8435京都府京都市左京区南禅寺福地町86-12
アクセス ・地下鉄東西線蹴上駅 ⇒ 徒歩(約5分)
https://maps.app.goo.gl/wWDaynYwUVLZV3iW8