大館曲げわっぱ

  • 秋田県大館市
  • 伝統工芸品 | 木工品・竹工品
大館曲げわっぱは、天然の秋田杉を薄く削り、円状に曲げて仕立てる、日本を代表する伝統的な木製容器です。江戸時代、大館城主が豊かな森林資源を活用し、武士の内職や領内の産業振興として製造を推奨したことから発展を遂げました。プラスチック製品には決して真似のできない「圧倒的な軽さ」と、冷めたご飯すら炊き立て…

大館曲げわっぱは、天然の秋田杉を薄く削り、円状に曲げて仕立てる、日本を代表する伝統的な木製容器です。江戸時代、大館城主が豊かな森林資源を活用し、武士の内職や領内の産業振興として製造を推奨したことから発展を遂げました。プラスチック製品には決して真似のできない「圧倒的な軽さ」と、冷めたご飯すら炊き立てのように美味しく保つ「魔法のような調湿・抗菌効果」があります。

美しい造形と高い機能性は、杉の性質を知り尽くした職人の「熱湯曲げ」と、狂いのない「桜皮留め」の精緻な手技によって生み出されます。職人は、緻密で均一な年輪を持つ秋田杉の板を限界まで薄く削り出し、熱湯につけて一気に曲げていきます。乾燥させた後、重なり合う接合部を山桜の皮で細かく縫い留めるようにして固定。金属の釘を一切使わずに仕上げられた器は、杉の優れた通気性により、内部の水分を絶妙にコントロールします。お弁当箱にお米を詰めれば、余分な湿気を吸い、乾燥時には水分を補うため、時間が経ってもふっくらと美味しく、杉の高貴な香りが食欲をそそります。