高山茶筌
- 奈良県生駒市
- 伝統工芸品 | 木工品・竹工品
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高山茶筌は室町時代の中期、この地を治めていた城主の次男が、茶の湯の開祖である村田珠光の求めに応じて作ったことが始まりです。以来、この地は国内の茶筌生産量の大部分を担う圧倒的な産地であり続けています。一本の細い竹から切り出されたとは思えないほどの「均一でしなやかな造形美」と、お茶の旨味を極限まで引き…
高山茶筌は室町時代の中期、この地を治めていた城主の次男が、茶の湯の開祖である村田珠光の求めに応じて作ったことが始まりです。以来、この地は国内の茶筌生産量の大部分を担う圧倒的な産地であり続けています。一本の細い竹から切り出されたとは思えないほどの「均一でしなやかな造形美」と、お茶の旨味を極限まで引き出す「驚異的な泡立ちの良さ」があります。
機能美を成立させているのが、職人の研ぎ澄まされた感覚だけで行われる「味削り」の高度な技術です。職人はまず、冬の寒風で数か月かけて乾燥させたハチクやスースー竹を、細かく均等に割いて傘のような骨組みを作ります。その後、小刀を用いて、細い竹の刃先をコンマ数ミリというミクロン単位の薄さまで、削り子の手の感覚だけで徐々に薄く削ぎ落としていきます。この絶妙な薄さがあるからこそ、お湯の中でしなやかにしなり、きめ細やかでクリーミーな極上の泡が生まれるのです。さらに職人たちは、流派ごとの細かな好みに合わせ、持ち手の太さや穂先の数、曲げの角度にいたるまで、数百種類に及ぶ意匠をすべて手作業で完璧に作り分けています。
