都城大弓
- 宮崎県都城市周辺
- 伝統工芸品 | 木工品・竹工品
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都城大弓は江戸時代、薩摩藩の領地であったこの地で、武道の隆盛とともに独自の発展を遂げ、現在では全国の竹弓生産量の大部分を占める圧倒的な産地として知られています。グラスファイバー製の現代的な弓には決して真似のできない、矢を放った瞬間の「手元への衝撃の少なさ」と、全長2メートルを超える巨躯でありながら…
都城大弓は江戸時代、薩摩藩の領地であったこの地で、武道の隆盛とともに独自の発展を遂げ、現在では全国の竹弓生産量の大部分を占める圧倒的な産地として知られています。グラスファイバー製の現代的な弓には決して真似のできない、矢を放った瞬間の「手元への衝撃の少なさ」と、全長2メートルを超える巨躯でありながら一切の無駄がない「研ぎ澄まされた曲線の美しさ」があります。
機能美を成立させているのが、種類の異なる天然素材を重ね合わせる「合わせ竹」と、職人が自身の五感だけで弓の反りを決定する「打ち込み」の高度な技術です。大弓は、外側に強靭なハチクやマダケ、芯材には粘り強いハゼノキを組み合わせた多層構造になっています。職人は、これらを天然のにかわで接着し、100本以上もの竹のクサビを木槌で激しく打ち込んで圧着させます。さらに、ここから「村がけ」と呼ばれる作業で、一本ずつ厚みや硬さが異なる竹の個性をカンナで削りながら調整し、美しい弦の通り道を引き出していきます。
四季の絶妙な温度や湿度の変化を計算し、火の熱を当てて竹の曲がりをまっすぐに直すことで、放たれた矢に最大の推進力を与える強靭な弾力が生まれます。
