金沢箔

  • 石川県金沢市周辺
  • 伝統工芸品 | 工芸材料・工芸用具
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金沢箔は江戸時代、加賀藩主・前田利家をはじめとする歴代の藩主が、京都から優れた技術を導入して職人を保護・育成したことから発展を遂げました。「厚さ1万分の1ミリから2万分の1ミリ」という、光が透けるほど極限まで薄く延ばされた職人技の奇跡と、それが放つ上品で奥行きのある輝きがあります。 息をのむよう…

金沢箔は江戸時代、加賀藩主・前田利家をはじめとする歴代の藩主が、京都から優れた技術を導入して職人を保護・育成したことから発展を遂げました。「厚さ1万分の1ミリから2万分の1ミリ」という、光が透けるほど極限まで薄く延ばされた職人技の奇跡と、それが放つ上品で奥行きのある輝きがあります。

息をのむような平滑さと優美な発色は、原石を何度も叩き延ばす「箔打ち」の極めて緻密な手技と、職人が手作りする特殊な「箔打紙」の存在によって支えられています。金をわずかな銀や銅とともに高温で融解して合金にし、極薄のシート状にしたものを、泥を塗って丹念に仕立てた専用の紙の間に幾重にも挟み込みます。これを巨大な機械で何度も叩き、限界まで薄く均一に延ばしていくプロセスは、まさに職人の長年の経験と五感だけが頼りの世界です。

特徴は、その極薄の金箔を工芸品や建造物に寸分のヨレもなく貼り付ける、驚異的なコーティングの技術にあります。近年では、伝統的な屏風や漆器だけでなく、モダンなインテリアパネルやガラス製の器、さらにはコスメや食用金箔など、旅の気軽なお土産としても多彩な進化を遂げています。