出雲石燈ろう

  • 鳥取県、島根県鳥取県境港市、島根県松江市、出雲市周辺
  • 伝統工芸品 | 石工品
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出雲石燈ろうは、歴史情緒豊かな城下町を訪れる旅人を魅了してやまない、山陰が世界に誇る美の結晶です。ただ空間を照らす灯りにとどまらない「圧倒的な気品」と、日本の自然風景に驚くほど自然に溶け込む「洗練された格調高い風格」があります。 精緻な造形は、地元で産出される銘石「来待石」の優れた特性と、職人が…

出雲石燈ろうは、歴史情緒豊かな城下町を訪れる旅人を魅了してやまない、山陰が世界に誇る美の結晶です。ただ空間を照らす灯りにとどまらない「圧倒的な気品」と、日本の自然風景に驚くほど自然に溶け込む「洗練された格調高い風格」があります。

精緻な造形は、地元で産出される銘石「来待石」の優れた特性と、職人がノミと金槌を操る「彫刻」の驚異的な手技によって生み出されます。職人は、非常に繊細で柔らかな加工に適した石の性質を熟知し、複雑な透かし彫りや、力強い陰影を生み出す伝統技法を駆使して石に命を吹き込みます。こうして彫り上げられた燈ろうは、気品ある佇まいを見せ、庭園や玄関口に心地よい静寂をもたらします。

この燈ろうをより深く楽しむ真髄は、時の経過に伴う「表情の変化」にあります。来待石は凝灰質砂岩という性質上、水分を適度に変色させやすく、歳月とともに美しい苔が早くむしやすいため、自然の風景と一体化しながら「わびさび」の趣を急速に深めていきます。不昧公が愛した茶の湯の精神が宿る、自然と一体となる芸術です。