八女福島仏壇
- 福岡県八女市周辺
- 伝統工芸品 | 仏壇・仏具
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八女福島仏壇は、1850年頃に彫刻師の遠藤弥次兵衛らが技術的な先鞭をつけ、九州における仏壇製造の先駆けとして本格的な歩みを進めました。幾重にも重なる「重厚な立体感」と、長年の気候変動に耐え抜く「妥協のない結合技術」が魅力です。
個性は、仏壇の顔とも言える内部の宮殿に施された「二重屋根」と呼ばれる…
八女福島仏壇は、1850年頃に彫刻師の遠藤弥次兵衛らが技術的な先鞭をつけ、九州における仏壇製造の先駆けとして本格的な歩みを進めました。幾重にも重なる「重厚な立体感」と、長年の気候変動に耐え抜く「妥協のない結合技術」が魅力です。
個性は、仏壇の顔とも言える内部の宮殿に施された「二重屋根」と呼ばれる独自の屋根構造です。さらに、仏壇の手前にある「障子」部分には、精緻な組木や細やかな彫刻が施されており、外からの自然光を柔らかく透過させながら、内部に極上の静寂をもたらします。
特徴は、木地の枠組みに釘を一切使用せず、部材同士を斜めに精密に噛み合わせる「三方留め」という極めて高度な技法にあります。これにより、八女の激しい乾湿差の中でも木材が割れたり歪んだりするのを防ぎ、修復の際にも部材を一切傷つけることなく解体・組立ができる合理的な設計を実現しています。装飾の要となる仕上げには、地元の純度の高い天然漆を幾重にも塗り重ね、その上に「八女手漉き和紙」を用いて金箔を優しく押し当てることで、渋みのある落ち着いた輝きを演出します。
