丸亀うちわ

  • 香川県丸亀市
  • 伝統工芸品 | その他の工芸品
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「丸亀うちわ」は、江戸時代に金毘羅参りの土産物として参拝客に愛されたことから、広くその名を知られるようになりました。港を行き交う旅人たちの手を涼め、今や国内の圧倒的なシェアを誇るその佇まいは、素材である竹の性質を見極め尽くした、職人たちの迷いのない手技によって形作られています。 特徴は、一本の丸…

「丸亀うちわ」は、江戸時代に金毘羅参りの土産物として参拝客に愛されたことから、広くその名を知られるようになりました。港を行き交う旅人たちの手を涼め、今や国内の圧倒的なシェアを誇るその佇まいは、素材である竹の性質を見極め尽くした、職人たちの迷いのない手技によって形作られています。

特徴は、一本の丸竹の端に細かく無数の切れ目を入れ、それを放射状に広げてうちわの骨格にする「割竹うちわ」の技法にあります。職人は、手元を見ずとも正確な等間隔で竹を細かく裂いていき、強靭な骨組みを一瞬にして生み出します。この骨に平らな平柄や、丸みを残した丸柄を組み合わせることで、手にしっくりと馴染む独特の持ち手が完成します。

職人の緻密な力加減を必要とするのが、広がった竹の骨に和紙を貼り合わせる「貼」の工程です。骨の反りや弾力性を指先で感じながら、糊を塗った和紙をシワなく均一に密着させていきます。さらに、余分な和紙を半月型の刃物で一気に切り落とす「元切り」を経て、強風にも耐える頑丈さとしなやかな「しなり」が生まれます。