多摩織
- 東京都八王子市周辺
- 伝統工芸品 | 織物
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絹の街として栄えた「織物の八王子」の歴史を今に伝える「多摩織」。平安時代末期に始まったとされる歴史を持ち、江戸時代には江戸の街のトレンドセッターであった武士や町人たちの普段着・お洒落着として広く愛されてきたこの絹織物は、驚くほどの軽さと丈夫さを併せ持ち、現代の洗練された大人の街歩きや旅の装いをスマ…
絹の街として栄えた「織物の八王子」の歴史を今に伝える「多摩織」。平安時代末期に始まったとされる歴史を持ち、江戸時代には江戸の街のトレンドセッターであった武士や町人たちの普段着・お洒落着として広く愛されてきたこの絹織物は、驚くほどの軽さと丈夫さを併せ持ち、現代の洗練された大人の街歩きや旅の装いをスマートに引き立ててくれます。
魅力は、地域の中で育まれてきた「お召」「紬」「風通」「変り綴」「綟り織」という五つの多彩な技法にあります。職人たちは、生糸や真綿から紡いだ紬糸を先に染め上げてから織る「先染め」の技術を駆使し、素朴な素材感から透き通るような薄手の手触りまで、多彩な質感を生み出します。
特に、糸に強い撚りをかけて独特の凹凸を出す「お召」や、味わい深い「節」が美しい「紬」は、職人が織機にかかる糸の張力を繊細に見極めながら、一本ずつ丁寧に打ち込んでいきます。この手技によって、シワになりにくく体に吸い付くような抜群の着心地と、着込むほどに肌に馴染んでいくしなやかな強靭さが生まれるのです。
