弓浜絣
- 鳥取県境港市周辺
- 伝統工芸品 | 織物
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弓ヶ浜半島の豊かな風土の中で江戸時代から庶民の生活着として愛され続けてきた「弓浜絣」。この地で栽培される希少な「伯州綿」を贅沢に使い、藍染めの深い紺地に鮮やかな白の意匠を浮かび上がらせる伝統織物は、木綿ならではのふっくらとした温かみと実用性を兼ね備え、現代の日常や旅のライフスタイルを心地よく彩って…
弓ヶ浜半島の豊かな風土の中で江戸時代から庶民の生活着として愛され続けてきた「弓浜絣」。この地で栽培される希少な「伯州綿」を贅沢に使い、藍染めの深い紺地に鮮やかな白の意匠を浮かび上がらせる伝統織物は、木綿ならではのふっくらとした温かみと実用性を兼ね備え、現代の日常や旅のライフスタイルを心地よく彩ってくれます。
魅力は、ざっくりとした素朴な質感と、暮らしの願いを映した絵絣の美しさにあります。地元の砂丘地帯で育つ伯州綿は、繊維が太くて弾力性に富み、驚くほどの保温性と柔らかな肌触りを持っています。職人はこの綿から紡いだ糸を使い、伝統的な「手括り」の技法で染め分けを行い、天然の藍を用いて丁寧に染め上げていきます。
こうして作られた先染めの糸を昔ながらの織機にかけ、職人は柄の位置を細かく調整しながら丹念に織り進めます。布面には、鶴亀や松竹梅といった縁起の良い吉祥文様をはじめ、波や船など海の暮らしにちなんだ大胆な幾何学・絵柄模様がくっきりと白く浮かび上がります。使い込むほどに藍の風合いが深まり、生地がさらに柔らかく肌に馴染んでいく変化の過程も、この木綿織物を愛用する大きな喜びです。
