阿波和紙
- 徳島県吉野川市、那賀町、三好市
- 伝統工芸品 | 和紙
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1300年もの歳月を脈々と生き抜いてきた阿波和紙。日本の伝統的な手漉き和紙が持つ「薄く均一な平滑さ」とは一線を画し、この地で紡がれる紙は、どこか大地の温もりを宿した肉厚で大らかな質感を備えています。旅の途中でこの紙を光にかざすとき、私たちは自然の呼吸がそのまま固まったかのような、驚くほど豊かで優し…
1300年もの歳月を脈々と生き抜いてきた阿波和紙。日本の伝統的な手漉き和紙が持つ「薄く均一な平滑さ」とは一線を画し、この地で紡がれる紙は、どこか大地の温もりを宿した肉厚で大らかな質感を備えています。旅の途中でこの紙を光にかざすとき、私たちは自然の呼吸がそのまま固まったかのような、驚くほど豊かで優しい風合いに包まれることになります。
表現力を生み出す背景にあるのが、徳島が世界に誇る「阿波藍」の文化との幸福な出会いです。地元の冷涼な水流の中で楮や三椏の天然繊維を絶妙な塩梅で絡み合わせた柔らかな地肌に、天然の藍を丁寧に染み込ませていきます。それによって、化学染料には決して真似のできない、深海を覗き込むような奥深さや、空の移ろいを思わせる清涼な青のグラデーションが鮮やかに定着するのです。
さらに、現代のライフスタイルに自然と同調する高い柔軟さも持ち合わせています。光を優しく包み込んで拡散させる独特の凹凸は、お部屋の空気を和らげるだけでなく、近年ではモダンな壁面アートやインテリア照明の素材としても、国内外のクリエイターから高く評価されています。
